今回はFXの値段がどうやって決まっていくのか?
また、その中で普通のトレーダーに何ができるのかを考えてみたいと思います。
FXの値段が決まる仕組み
FXの取引には世界中の個人投資家と機関投資家が参加しています。
個人投資家とは、その名の通り個人で市場に参加している小口投資家です。対して機関投資家とは、生命保険会社や銀行、政府系金融機関などで資金運用を任されている大口投資家のことです。
投資家それぞれに思惑や都合があるため、同じタイミングでも買いたい人、売りたい人に分かれることになります。
その買いたい人、売りたい人の比率や売買数量によってFXの値段が決まります。
例えば、売りたい人よりも買いたい人の方が多い場合は「少しぐらい高くても良いので欲しい!」という人が出てくるので値段が上がります。反対に売りたい人が多い場合は値段が下がります。
- 買いたい人が多い = 値段が上がる
- 売りたい人が多い = 値段が下がる
トレードする価格帯やタイミングで、買いたい人、売りたい人のどちらが多数派なのかを見極めていくことが利益につながります。
FXの値段を動かせる人達
FXは市場規模が超巨大なため、個人投資家が全財産を使ってトレードしたとしても値段はピクリともしません。それは億トレーダーと言われる人達も同様です。
結論からいえば、値段を動かせるのは機関投資家だけです。
個人投資家とは比較にならないほどの莫大な資金を持っているので、値段を動かすことが可能です。
最近は個人投資家の割合も増えてきてFX市場全体の20%ぐらいを占めていると言われています。それでも残りの80%は機関投資家ですので、基本的には機関投資家の思惑で値段が動くことになります。
個人投資家ができること
そんな機関投資家にも別の思惑を持った機関投資家というライバルがいます。
値段を上げたい機関投資家もいれば、値段を下げたい機関投資家もいるので、機関投資家同士の闘いが起こります。
最終的には、その闘いに勝利した機関投資家の思惑通りに値段が動くことになります。
そんな闘いの中で個人投資家ができることは少ないです。
- 闘いが起こりそうなポイントを見つけておく
- 闘いが起こっている最中に勝ちそうな方に付く
- 闘いに勝った方についていく
個人投資家には値段を動かす力は無いので、強い方についていくことが利益につながります。そのためにも売りと買いのどちらが優勢なのかを随時監視しておく必要があります。どちらが優勢か分からない場合はトレードしないということも立派な戦略です。
個人投資家は機関投資家よりも自由があるということが強みですね。
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