FXのトレードを勉強していると嫌というほど「損切り」という言葉を目にすると思います。
損切りは固定で20pipsぐらいが良いとか、直近の高値・安値が良いとか、そもそも入れなくて良いとか、結局どれが正解なの?となってしまいます。
今日はそんな「損切り」について考えたいと思います。
FXの損切りの目安や損切りしないスタイルについて
結論から言えば、トレードのルールは各トレーダーによって違うものなので正解もそれぞれ違うんだと思います。
じゃあ自分はどうするの?という答えは出さないといけないので、自分なりに考えてみます。
まず、代表的な損切りのスタイルを列挙してみます。
損切りのスタイル
- 固定pipsスタイル(固定で20pips逆に置くなど)
- 直近の高値・安値に置くスタイル
- 損切りは置かないスタイル(手動でする)
- 損切りしないスタイル
それぞれのスタイルについて、私が思うところを書いていきたいと思います。
固定pipsスタイル(固定で20pips逆に置くなど)
FXの超初心者でまだ右も左も分からない人、とりあえずトレードを体験してみたいという人なら最初はこのスタイルでも良いと思います。
ただ、トレーダーとして成長する過程でエントリーの根拠やエントリーの根拠が崩れるポイント考えていくことになります。
エントリーの根拠やエントリーの根拠が崩れるポイントを考えていくタイミングは、ダウ理論の「トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する」を覚えたぐらいが丁度良いので、それまでしか使えないスタイルかなと思います。
ダウ理論の「トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する」については、以下で解説しています。

ダウ理論を覚えると、固定pipsスタイルではエントリーの根拠が崩れるポイントに損切りを置くことができないと気付くと思います。
左の例の場合はエントリー根拠が崩れていないのに損切りされてしまいます。その後エントリーした方へ伸びていくと悔しい思いをすることになります。
反対に右の例の場合はエントリー根拠が崩れても損切りにはならないため、不要な損失が出る可能性があります。
直近の高値・安値に置くスタイル
このスタイルが一番オーソドックスだと思います。
私もこのスタイルです。エントリーの根拠がダウ理論や押し目買い・戻り売りのエントリーが多いので一番良く使っています。
欠点としては、損切りされやすいことだと思います。
時間足によって、直近の高値や安値は違います。エントリーに使った小さな時間足と同じ時間足の直近の高値・安値に損切りを設定している人が多いのではないでしょうか。
小さな時間足の直近の安値・高値は、波のブレに巻き込まれることも多いです。
ただし、うまくエントリーできれば小さな損切り幅でエントリーすることができます。
直近の高値・安値がエントリー位置から遠すぎるて損切り幅が許容できない場合はエントリー自体を見送ったほうが良いと思います。
損切りは置かないスタイル(手動でする)
このスタイルの方は確かにいますが、どの方もトレーダーとしてかなりの経験を積まれた方がほとんどです。
損切りする位置は決めているが、直前の値動きによっては少し様子を見たいといった理由からでしょうね。
熟練トレーダー以外には相応しくないやり方だと思います。
FXの初心者の方が真似をすると大きな損失を受ける場合が多いと思います。
最近は経済指標以外でも突発的な要人発言などで値段が急騰・急落することがあります。また、損失が大きくなりすぎて損切りできなくなってしまう人も多いです。
損切りしないスタイル
損切りをあえてせずに、値段が戻ってくるのを待つスタイルです。
もしかすると、資金が潤沢なトレーダーやスワップ目的のトレーダーなら良い方法かもしれません。普通のトレーダーには、次の理由からおすすめできないです。
- 値段が下がり続けても耐えられる資金が必要
- 値段がいつ戻ってくるかが分からない
- 大きな含み損を抱えてしまうと他のトレードが資金的にできなくなる
- トレードをする回数が少なくなってしまうため、トレードの上達ができなくなる。
スワップ目的の外貨貯金感覚でFXをする人以外はおすすめできません。
スワップ自体も減っていくことが多いので注意が必要です。
直近の高値・安値に損切りを置くのがベスト
結論として、エントリー根拠が崩れるところに損切りを置くのがベストだと考えます。
損切りは置かないスタイルは熟練トレーダー以外はやらないほうが良いですし、固定pipsスタイルだと正しくエントリーできた場合も損切りされてしまう可能性があるので勿体ないです。
根拠を持ってエントリーし、エントリー根拠が崩れる直近の高値・安値に損切りを置くというスタイルが最良だと考えます。
勝ちパターン、負けパターンの分析もしやすく、一人前のトレーダーに近づけると思います。
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